むかし、むかしの物語。ヨーロッパ地方、19世紀のフランス・リヨン市の王国に、 王様とお妃様、そして一人息子のラファエル王子がいました。 彼らはもう一人子供が欲しいな…と言いながら、暮らしていたのです。
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それから一年後…奇跡はおとずれ、お妃様は何とも可愛いらしい女の子を出産しました。 王様は嬉しくて、3歳のラファエル王子も、妹ができたとたいそう喜んだのです。 名前は“セリシア姫”。見た目にふさわしい上品な名前をもらい、 3人がセリシア姫に顔を見せると、 彼女は輝かしく微笑みました。 王様とお妃様、あまりのめでたさに、お祝い会を開きます。
いっそ華やかに、にぎやかに、素敵なパーティーが開かれました。 この国の魔法使いたちがたくさん招待され、 彼女たちはラファエルが生まれた時と同じように、 セリシア姫にも魔法をかけ、将来の幸運を授けたのです。 富や望ましさ、美しさ等をたくさん贈られました。
しばらくすると、呼ばれてもいない魔女が城に乱入してきて、セリシア姫に呪いの魔法をかけました。 魔女:セリシア姫は20歳の間に、つむに刺されて死んでしまうでしょう!! なんという事態に!悪い魔女が呪いをかけて、即帰ってしまいました。
すぐさま最後の魔法使いが、呪いを消しましたが、ほんの少しが限界でした。 魔法使い:姫は死なず、永遠の眠りについてしまわれます…。 王様は、セリシア姫を眠りから守ろうと、国中のつむを全て残らず焼却するよう命令を出しました。
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数年後、セリシア姫は20歳。魔法使いからもらった魔法がすべて本当となり、 美しくて可愛くて、優雅で、純粋で、礼儀正しいプリンセスに成長しました。 誰もが皆、彼女に憧れを持たずにはいられませんでした。
後編に続くよ、お楽しみに!
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