あれからまた月日が経ち、セリシア姫はアジア州にある日本列島と言う国に働きに出かけることに。 荷物を備え、付添人が漕ぐ小さな舟に乗り、海を渡って行きました。 王様とお妃様、兄のラファエル王子、そして城の従業員達に見送られたのです。 今までお世話になった故郷を離れるのが辛く、涙を浮かべるセリシア姫。 だんだんと家族の姿が薄れていくたびに、切なくも心細くなるばかり。 セリシア姫:皆さん…お元気で。私、必ず稼いで帰ってきますわ… さようなら…と彼女は小さな声でつぶやきました。 晴れの日も、雨の日も、舟は休まず。目的の日本に着くまで、数週間はかかったのです。
数週間かけて、ようやく日本にたどり着き、少し緊張気味。 付添人に導かれるセリシア姫、なんと家もなく人気(ひとけ)もない静かな林の中。 そこには一軒の塔が存在し、ここが彼女の働き場所でした。 日本のイメージとは全く違うこの塔を見て、少し不安げに怖そうだと思いながら、 セリシア姫は大きな扉をそっと開け、 出迎えてくれた人は、お婆さんでした。 お婆さん:あなたがセリシア姫ですね、お待ちしておりましたよ。 セリシア姫:今日からお世話になります、よろしくお願いします。 その人は優しくて穏やかで、セリシア姫も少し緊張がほぐれたようです。
さっそく塔の中を案内されたセリシア姫、部屋の周りを見渡し、心の中でこう思いました。 セリシア姫:(落ち着いた雰囲気…まるで家の様だわ。) よく見ると、温かみのある安らかな雰囲気の仕事場です。 そのお婆さんから糸の紡ぎ方を教わろうとすると…
つむを見たセリシア姫、そのつむがの彼女の人差し指に思いっきり刺さってしまいました! 何ということに!彼女はそれから一瞬で倒れてしまいました。 魔女の呪いが生じ、セリシア姫は眠りに就いてしまったのです。
塔中の時間も止まり、部屋の明かりもすべて消え、何もかも動かなくなり……。 セリシア姫は、深い深い永遠の眠り姫と化しました。
セリシア姫の過去物語はここまで。 続きは、コミックギャラリーミヤマルGTと素敵な仲間達★「アルヴィンと眠り姫」を鑑賞ください。
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