Hapi★WorldStory 告白〜千歳が和泉の彼氏になる瞬間〜

ミヤマルGTの友人・千歳くんと和泉ちゃんの関係を描いたタカミクオリジナル恋愛小説。

前回のあらすじ
2010年9月、ある一組のアイドルグループが誕生した。それは『ミヤマルGT』、高校生の2人によるグループであった。
それも、1人は長身のカッコいい男子だが、もう一人は可愛い女子…ではなく、可愛い助走が似合う男子だったのだ!
学校での数少ない親友に支えられ、アイドル活動がスタートする…!

   (ミヤマルGTが通うのとは別の)とある高校。その昼休み…

明菜¨ねえねえ、この雑誌見て!
   雑誌を持ちながら現れたのは森山明菜。小柄かつボーイッシュで活発な女の子で、特に男性から好かれている
和泉¨何があったの?
   和泉の前に現れた明菜。その坂内和泉は明菜の中学校からのクラスメイト。
   スラッと背が高く、ロングヘアな容姿を持ち、常に冷静な性格である
明菜¨ミヤマルGT!私たちと同じ高校生で、人気上昇中のアーティストなんだって!
和泉¨へぇー、親近感湧くわね
明菜¨でしょ!?
和泉¨しかも、あの女の子、高校一年生って…同い年じゃない!
明菜¨あ、そういえば!ねえねえ、千歳くんはどう思う!?
千歳¨あ…ああ、親近感湧くよな!
和泉¨それ、私が言ったセリフそのままじゃん
千歳¨ご、ごめん…
   そして、神前千歳は明菜や和泉と同じ中学校からのクラスメイト。
   運動神経抜群、読書を好むなど勉強もかなりできる、絵にかいたような文武両道。普段は優しく、明菜と同じで
   活発な性格だが、今は少し様子がおかしいそうだ…

   そして、放課後になった

明菜¨大丈夫?
千歳¨え、何が?
明菜¨いつもの千歳くんじゃないよ!
千歳¨ま、まあ、今日たまたま…
明菜¨もう一週間以上ソレじゃないの!
千歳¨そ、そうだったっけ…あはは…
明菜¨もうどうしちゃったのよ!?心配事があるなら話してみて!!
和泉¨明菜ー、帰るわよー
明菜¨あ、ごめんごめん!
和泉¨千歳くんも一緒に帰ろー
千歳¨僕はいいよ…
和泉¨あら、そう
   そして、2人は教室を後にした
千歳¨はぁ…何で素直になれないんだろ…

   千歳が1人での下校途中、とある広場に貼られたポスターに目が行く
千歳¨ミヤマルGT…今日、明菜が話してたアーティストか
   そのポスターはそこでライブが行われると言うお知らせらしい
千歳¨ん、明日?そういえば、こんなポスターあったっけ
   普段、そう言うのは気にしていない千歳。今日はそれを見たっきり帰路に戻った

   翌日の昼休み

明菜¨千歳くん!今日、用事ある?
千歳¨ああ…まあ…
明菜¨そっか、残念だなぁ…和泉ちゃん、2人でミヤマのライブ行こ!
和泉¨う、うん…
千歳¨(俺が行こうとしてるとこだ!でも、坂内や森山に迷惑かけるわけにもいかないし…)
   因みに、ミヤマとはミヤマルGTの略称である。ファンから普段そう呼ばれている

   その日の放課後…

千歳¨結構集まってるな…
   昨日、千歳が立ち止まった広場の前…その広場では野外ライブ会場と化し、今からミヤマルGTのライブが
   行われようとしていた
千歳¨ここからなら…でも、坂内と森山に見つかったらやばいな。どこにいるんだ?
   と、和泉らの目を気にしつつ辺りを見渡した。千歳がいる場所はステージからかなり後ろの方で、ミヤマルGTが
   何とか見えるかどうかといったところだ
   ほどなくして、ライブが始まる…
千歳¨あ、もう時間だ
ヤサト¨皆さん!!盛り上がってますか!!??
会場の人¨イエーッ!
ミシナ¨人気上昇中のミヤマルGTの参上だ!!
会場の人¨イエーッ!
千歳¨凄い盛り上がりだ!
   ミヤマルGTが登場すると、会場はいきなりヒートアップ!雑談交えつつ、そのまま数曲を歌った
   ミヤマルGTの曲に合わせ、会場の人々は拍手したり、手を振り回したり、とても盛り上がった。
   時にはバラードで皆を魅了し、このライブは1時間弱で終了した。
千歳¨すごいなぁ…ミヤマルGTって…

会場裏では…
ヤサト¨お疲れ様です!
ミシナ¨ああ!お疲れ!
ヤサト¨ちょっと喉が渇きましたね…ジュースでも買ってきましょうか?
ミシナ¨ああ、頼んだ!

千歳¨すごいなぁ…今の僕にはとても…
   下を向きながらとぼとぼ歩く千歳
ヤサト¨早くミシナさんにジュースを!
   ただ前にひたすら走るヤサト
千歳¨うわっ!
ヤサト¨きゃっ!
   2人がぶつかってしまった!
千歳¨いたたた…だ、大丈夫ですか?
ヤサト¨う…うん…あっ!
千歳¨ウィッグ…え、これって…
ヤサト¨あっ!いいい、今の、見てしまったんですよね!!??
千歳¨い…いえ、ななな、何のことですか!?
ヤサト¨えと…ああ…でも、話した方が良いかもしれませんね…
千歳¨な、何をですか?
   ヤサトは人目を気にしながら口にした。実際、人目のつかないような森林だったので、
   あまり気にすることは無かった
ヤサト¨僕…実は男なんです…これは女装で…
千歳¨やっぱり…でも、びっくりしたなぁ…全く気付かなかったなぁ。でも、何で女装を?
ヤサト¨みっくんに進められて、つい自分でもはまっちゃいました!あ、みっくんっていうのは…
千歳¨隣にいた男の人だよね。ライブは初めて観たけど、君っていい声してるね。歌上手いし、動きも完璧だね!
ヤサト¨ありがとう!でも最初はさ、僕皆の前で目立つの苦手だったんです…
   そのとき自分の彼女が背中を押してくれて、ここまでやってこれました!
千歳¨すごいよ、ヤサトくん!君の努力は最高だよ!僕と違って…
ヤサト¨千歳くん、もしかして何か悩んでますか?
千歳¨うん…実は僕、好きな人がいるんだ…
ヤサト¨ホントに!?教えて、どんな人ですか?
千歳¨…それは…
   千歳は、今までの事をヤサトに話した。好きなのになかなか好きって言えないこと。
   それが災いしてクラスメイトからは心配されたこと…
   そして、ポスターや雑誌を見てミヤマルGTの存在を知って、さっきライブを見たこと…
千歳¨でも、無理だよね…僕、活発なフリして、恋の事になると…
ヤサト¨…本気で好きなら諦めちゃいけない!
千歳¨ヤサトくん…?
ヤサト¨千歳くんの気持ちは良くわかる、だけどここでやめたらチャンスは来ない!
千歳¨そうか…今しかチャンスが無いんだ…ここで諦めたらずっとこのまま…!
ヤサト¨だから勇気出して告白してみましょう!!
千歳¨…うん!あ、そうだ
ヤサト¨どうしたんですか?
千歳¨別に堅苦しくならなくていいよ。僕、高校一年生だしさ、キミも高校一年生だよね
ヤサト¨あ、そうだったんですか!
千歳¨だから…普通に友達と話すような感じでさ…
ヤサト¨はい…う、うん!
マリ¨ここにいたのね!
ミシナ¨なかなか帰って来ないから心配したぞ!
ヤサト¨ミシナさん!マリさん!
千歳¨マリさん?
ヤサト¨あ、私たちのマネージャーさんです!てあっ、ジュース買いに行くんだった!
ミシナ¨もう大丈夫だ。マリさんから貰ったところだ。これはヤサトの分だ!
ヤサト¨は、はい!ありがとうございます!
マリ¨あなた、ヤサトちゃんとお友達?
千歳¨あ、いえ…今日、知り合ったと言うか…
ヤサト¨ちょっとぶつかってしまって…謝ってたところです…迷惑かけてすみません…
マリ¨そう、怪我、大丈夫だった?
千歳¨いえ、大丈夫です!
ミシナ¨さて、戻るか!
ヤサト¨はい!あ、あなたの名前は…
千歳¨神前千歳。千歳って呼んでくれたらそれでいいよ
ヤサト¨千歳くんだね!ありがとう!
千歳¨こちらこそ、僕に勇気を与えてくれてありがとう!!

   更にその翌日の登校。学校の靴箱付近で会ったのは
和泉¨今日、明菜が遅れてくるって…
千歳¨坂内!
和泉¨ちょっ、千歳くん!?
千歳¨ちょっと、あそこまで付き合ってくれ!
   和泉を連れた千歳は走りながら思った。ここで逃したらこれ以上チャンスは無い…
   ヤサトがくれたメッセージを無駄にしない…!と
千歳¨坂内…伝えたいことがある…
和泉¨どうしたのよ、急に!
千歳¨君の事が…好きだ!
和泉¨え…
千歳¨だから、付き合ってほしい…
和泉¨そういうこと…実は、私も…
千歳¨そ、そうなのか!?
和泉¨この場だから言うけど、千歳くんの事がずっと心配だったのよ!様子がおかしかったし、それに…
千歳¨ごめん、迷惑かけた…
和泉¨私も千歳くんの事が好きなのよ!!
千歳¨…そっか、ほっとした
和泉¨も、もう、これで満足なの?
千歳¨ああ、森山を待たせているんだろ
和泉¨そうだったわね
   再び靴箱前に移動した
明菜¨あ、千歳くんに和泉c…て、あれあれ〜
千歳¨明菜、昨日は済まなかったな
明菜¨それよりも〜何で手をつないでいるの〜?
和泉¨べ、別にいいじゃない!
千歳¨ま、まあ…色々あって…な!
明菜¨ま、千歳くんがいつも通りに戻ってよかった。一緒に教室に行こ!
千歳¨ああ、そうだな!
和泉¨ええ、そうね
   そう言いながらも、未だに手をつないでいた千歳と和泉であった

   以下、その少し前のストーリーである
千歳¨早く、早く!もうすぐライブ始まるよ!
和泉¨そんなに急がなくても…まだ1時間も前でしょー?
千歳¨早く行かなきゃ先頭を取られちゃうよ!久々だし、2人と話もしたいしさ!
明菜¨2人って…まさか、ミヤマルGTと?
千歳¨ああ、この前、ばったり会ってさ
明菜¨ウソ!?知り合いだったの!!??サイン貰わなきゃ!!
和泉¨明菜ったら、落ち着いて…それに、千歳くんも相当ミヤマに会いたいのね、あたしもファンだけど。
特にヤサトくん、なんであんなにカワイーのよ…
千歳¨女装似合うからな
明菜¨女装!?あの娘、男の娘だったの!!??
千歳¨ああ…あ、これはまだ秘密で…
明菜¨あっ、大声で言っちゃった!
和泉¨ねえ、千歳くん。ヤサトに会っても、あたしと比べないでね?
千歳¨何言ってるの、僕が友達(ヤサト)と彼女(和泉)を比較するわけないじゃん
明菜¨和泉ちゃんって、嫉妬深いんだね…
しんのすけ¨えっさ、ほっさ…うわあ!
明菜¨あっ、キミ、大丈夫!?
しんのすけ¨いたた…おっ、ここにハピィおねいさん!?
和泉¨私見て何言ってるの?坂内和泉だけど
しんのすけ¨ねえねえ、一緒にドライブいかな〜い?
和泉¨私、まだ免許取って無いから。それに、アンタはドライブできないでしょ
しんのすけ¨お前に教えることは何もない…
和泉¨免許皆伝かって、色々と意味が違うから
明菜¨アンタって…あっ!どこかで見たことあると思ったらしんちゃん!
和泉¨言われてみれば、どこかのアニメキャラにそっくりと思ったけど…
しんのすけ¨どこかじゃないゾ!クレヨンしんちゃんの野原しんのすけ、5歳だゾ!
千歳¨やっぱりな。で、何か用があるのか?
しんのすけ¨ねえねえ、ハピィおねいさん知らない?
千歳¨ハピィさんは今日用事があったんだよな…後で会わせてあげるよ
明菜¨それよりも、早くミヤマのライブに行こうよ!
和泉¨そうね!
しんのすけ¨ちょ、待ってよ!
   しかし、追いつけず、またはぐれてしまった…結局、しんのすけは1人で探すハメに遭ったが…
   ライブは無事終了。ミシナやヤサトとも挨拶が終わった直後…
千歳¨あっ!
明菜¨どうしたの?
千歳¨そういえば、しんちゃん…無事、ハピィさんと会えたかな…
明菜¨忘れてた!!
   後に、千歳がハピィ本人にメールを送ったところ…
千歳¨無事会えたよ。こちらこそよろしくって言ってくれたみたい
和泉¨よかったわね
   一方、無事にハピィさんに会えたしんのすけ。以降、しんのすけはハピィさんやハピィさんのオリキャラともっと
   交流を深めることになる。そして、たかくん会話でもハピィさんにとっても無くてはならない存在になるが…
   それは別の話

原作はミヤマルGTとファンの友情ライブに行こう!をご覧ください。

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