Hapi★WS 100年の眠りを解き放つ時 〜セリシア姫との出会い〜前編

暗闇で長く深く眠っていた、美女の物語。それは…

   暗い夜道に目の前に広がる、無数のイバラ…
姫¨痛い…
   それを、あても無くさまよい続ける純白の姫は、とにかくイバラをかき分け進む
姫¨王子様…どこなの…
   純白の姫の頬に伝う、透明の涙…
?¨セリシア!俺はここだ!
姫¨王子様…?
   姫を呼ぶ声は、太くてとげとげしいイバラを枯れさせ、目の前を明るく照らした
   姫を呼ぶ男は、イバラで隠されいた姿を徐々に現し、彼の後ろは光に満ちていた
姫¨王子様!
   彼の後ろに広がる多くの住民…そして、仲間
   その王子様を、姫は目指して走っていった
?¨心配かけたな!もう安心しろ!
姫¨はいっ!

   2013年6月某日
アルヴィン¨よっ、待たせたな!
セリシア¨お待たせしてすみません
ヤサト¨ミシナさん、お待たせしました!
ミシナ¨いえ、俺も今来たところですから!
セリシア¨それで、今日はどちらに?
ミシナ¨俺たちの友達を紹介しに行くんです!
セリシア¨それは楽しみですね
ミシナ¨それなら、お姫様がたかくん会話でゲスト出演する時に会えるんじゃないんですか?
アルヴィン¨ゲスト出演して色んなアニメキャラと会う前に、俺たちハピィさんのオリキャラと会わなきゃだろ!?
ミシナ¨それもそうですね
セリシア¨フフフ…
ヤサト¨どうしたんですか?
セリシア¨あら、ごめんなさい。私、夢を見たの。真っ暗ないばらの道をあてもなく進んだら、王子様が助けてくれて…
ヤサト¨それはロマンチックですね!
ミシナ¨アルヴィンさんがお姫様を捜しに来たような感じですか?
アルヴィン¨まあな!早く行こうぜ!
ヤサト¨まずは、アクセサリーショップに行きましょう!
セリシア¨はい

    そして、無事セリシア姫を助けたヤサト、ミシナ、アルヴィンの3人は
    セリシア姫と共にハピィさんのオリキャラたちに会いに行くこととなった

   そのアクセサリーショップは、愛内心美が働く店である
   店内には可愛らしい内装に、アクセサリー、洋服、小物類のファッション系から、文房具に食品にメイク用品まで
   何でもそろっている
心美¨いらっしゃいませー。あら、お姫様も一緒で
ミシナ¨御存知で?
心美¨メルヘンパークのお姫様でしょ?わざわざ来ていただいてありがとうございます
セリシア¨いえ、こちらこそ…
ヤサト¨セリシアさんを可愛く着せ替えしたいんですけど…オススメはあります?
心美¨そうね…でも、今のドレス姿でも捨てがたいし…
   そこで、心美はセリシアの胸元のリボンに注目する
心美¨そうだわ!あの、お願いがあるんですけど…そのカチューシャを外していただけます…?
セリシア¨これ…ですか…?
心美¨その代わりに…この白いリボンなんてどうでしょうか、お姫様?
   ミシナは全身入る鏡を持ってきた
アルヴィン¨おおっ、さっきまでの美しいセリシアの姿も捨てがたいが、リボン姿の可愛らしいセリシアもいいな!
セリシア¨可愛らしいですか…自分もそう思ってますわ!
心美¨そして、ドレスの周りには…
   数十個の小さな白いリボンをつける。すると、多くのリボンをまとった可愛いお姫様の完成!
セリシア¨とっても素敵です!
アルヴィン¨金は俺が出すぜ!
心美¨ありがとうございます

   次に招待したのはHWLこと、ハッピーウエスタンランド
   西部劇に出てくるような、小さいがこじゃれていて、活気のある町である。
ニコラス¨いらっしゃいませ〜、お姫様っ!
セリシア¨あら、私の事を御存知でいるのですか?
アンジェリカ¨HWLでも有名ですよ!
ミシナ¨ジョセフはいるか?
アンジェリカ¨現在お出かけ中で〜す
アルヴィン¨ジョセフ?
ヤサト¨あ、アルヴィンとジョセフはまだ会ったことが無いんですね
アルヴィン¨でも、名前はヤサトから聞いてるぜ。ここいらでは有名な下n…いやいや、有名なガンマンだよな!
アンジェリカ¨そうですよー!
ニコラス¨とりあえず、ゆっくりしてってください、お姫様っ!
セリシア¨まあ、ありがとうございます
ニコラス¨ミシナおじさん!眠り姫を助けに行った時のエピソードを教えてよ!
ミシナ¨千歳から眠り姫の噂を聞いたんです。メルヘンパークにある眠り姫の塔に着いたんですけど…
ヤサト¨そうなんです!イバラが多くて痛くて…お化けもいて大変でしたよ!
アルヴィン¨そして、セリシアとキスを交わしたんだ!最高だろ!?
アンジェリカ¨すごいじゃない!愛を誓い合ったも同然ね!
セリシア¨あの時のアルヴィンさんの唇と言ったら、暖かくて…
ニコラス¨ママ(アンジェリカ)もパパ(ニコラス)とキスしたんだよね!
アンジェリカ¨うん、今ではジョセフとラブラブよ!
ジョセフ¨俺の事を呼んだか?
ニコラス¨パパ、おかえr…って、それって何!?
ジョセフ¨何って、涼(心美が想いを馳せる住む男子大学生)のパンツだろ
ニコラス¨パパ!万引きは犯罪だよ!
ジョセフ¨店のじゃねーよ!ちゃんと家から盗んできたパンツだ!
ニコラス¨おまわりさんこっちです!
ジョセフ¨ガンマンって警察だよな?
アンジェリカ¨いいわね!で、今日は誰に投げつけるの?
アルヴィン¨やっぱり女か?
ジョセフ¨そうだなー、ここはあえて心美にかぶせる!
アンジェリカ¨汗臭さに悶絶するわね!
ニコラス¨前言撤回!こいつおまわりさんです!
ヤサト¨ちょっ、心美さんが可愛s(←ジョセフ¨早速行こうぜ!
アンジェリカ¨楽しみだわ〜☆
ニコラス¨パパとママがご迷惑おかけしますorz
セリシア¨あ…らら…元気いっぱいな夫婦ですこと…
ヤサト¨(お姫様…あまり無理なさらなくても…)
ミシナ¨おっと、こんな時間だぜ!
アルヴィン¨ああ、ライブの時間に遅れるな!
セリシア¨ライブって、この前メルヘンパークにお越しになった時にやったことですの?
ミシナ¨はい、今日は夕方から俺らの思い出の場所でライブをするんです!
ヤサト¨なんか恥ずかしいです…

   ミヤマルGT思い出の場所…それは、まだデビューしたての頃にライブを行った、野外ライブ会場
   こじんまりとした広場で、大きなドーム型などのライブ会場で行っているのとは規模が全然違う。
   その為か、今回のライブの宣伝はポスターだけという、その広場並みに小規模な宣伝で済ませたが、
   噂が噂を呼び…
中橋¨まさかこれほどまで集まるとはな…
ヤサト¨でも、前にライブした時もこんなに集まったんじゃ…もしかして、今の方が少ないぐらいですか?
マリ¨前は全然少なかったわよ!まあ、大人数のライブに慣れちゃったってのもあるけどね
   広場はステージ以外は観客で埋め尽くされている。それどころか、広場の外にも観客があふれているほどだ。
規模は数千…いや、それ以上か?
アルヴィン¨これは盛大にパフォーマンスしねーとな!
マリ¨今日、アルヴィンはスペシャルゲストとして出演するから、そのつもりでね
アルヴィン¨はい!
中橋¨にしても、セリシア姫、ようこそお越しくださいました
セリシア¨はじめまして
千歳¨こんにちは!
マリ¨あら、いらしたのね
明菜¨あなたは、メルヘンパークのセリシア姫じゃないですか!?
セリシア¨ええ、そうですよ。あなたたちは?
ヤサト¨あ、私が初めてここのライブをやった時に出会った、千歳くんです
千歳¨ヤサトから告白する勇気を貰って、今こうしてラブラブでいます
和泉¨は、はい…そそ、そうです…
千歳¨和泉、緊張してるのか?
和泉¨ふ、不意打ちなんて反則じゃない!!
明菜¨よかった…嫉妬じゃなくてね
和泉¨ヤサトには嫉妬してないわ…ヤサトがあまりにも可愛すぎるから恨めしいのよ…
明菜¨和泉ちゃん…それを嫉妬って言うんだよ…あ、みっくんもひっさび〜☆
ミシナ¨ひっさび〜☆そろそろライブの練習したいが、いいか?
中橋¨では、セリシア姫、あなた様を特等席にお連れします。ヤサトちゃんとみっくんはライブの準備を先にしていてくれ!
明菜¨すみません!私もその隣に座っていいですか!?
和泉¨ちょっと、ヤサト!
中橋¨しゃーねーな、いつもヤサトちゃんとみっくんと仲良くしてくれているからな、特別だ!
千歳¨ありがとうございます!
セリシア¨ふふ…とても素晴らしいファンですわね
ヤサト¨あ、ありがとうございます!
ミシナ¨おっと、ちょっとトイレに行きたいから、もうちょっと待ってくれねーか?
ヤサト¨分かりました!

ミシナ¨あそこだな。ヤサトに迷惑かけないように早めに行ってやろう
?¨キャッ!
   ミシナは女子高生とぶつかってしまった(…というよりは、その女子高生の背丈はミシナよりも顔一つ以上低いので、正確には抱きしめあってしまったという表現が正しいか)
ミシナ¨大丈夫ですか!?…て、お前は?
?¨す…すみません…
   ミシナは、その女子高生を見て何か思い出したようだ
   しかし、自分のせいで、今は友達と言えなくなってしまった関係…罪悪感を覚えたように、
   まだ『あのこと』は言いだせなかった
   途端に、その女子高生は泣きだした
ミシナ¨あ…あの、どうしたんだ?
?¨ひどいんです!彼氏が『ごめん、今日は急用があってライブに来れないんだ。だから、別れよう』って言ったんです!
  ひどくありません!?
ミシナ¨そうだな…こう言って悪いが、もしかして、聞き間違いか何かじゃないか?
?¨でも、確かに私はそう聞いたんです!間違いないです!!
ミシナ¨気持ちは分かるが一旦落ち着け。落ちつけば何か見えてくる筈だ!
?¨そう…ですか?確かに、私はライブのことしか頭に無くて、それで感情が高ぶっていたのかもしれないですけど…
ミシナ¨まあ、俺らミヤマルGTのライブを見て元気を出せ!お前が元気を出さなければ何も始まらないが、
   俺は出来るだけお前をサポートしてやる!
?¨あ、ありがとうございます!
ミシナ¨すまん、先、失礼するぜ!
   ミシナは、何か気不味そうな想いで、先を急いだ
   そして、その女子高生も、ミシナの事について何か思い出してそうだったのだ
   後編につづく。

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