イブの夜、とある街の民家にセリシア姫という純粋でお淑やかなお人形が住んでいました。 彼女は光るツリーと他のぬいぐるみたちと一緒に窓から夜空を眺めて会話をしています。 セリシア人形:星が綺麗ね、今頃サンタさんは街中を駆け巡っているのかしら? 雪だるまくん:そうだね、みんなが寝ている時間にきっとうちにも来てくれるよ。 セリシア人形:私、プレゼントはいらない、人間になりたいの…: 人形たちのありふれた願い事をつぶやいた、その時です…
突然、窓からサンタクロースのおじさんがやってきました! ソリを引き、赤鼻のトナカイまで連れたサンタを見てセリシア人形は驚き、サンタはこう言った。 サンタクロース:ごきげんよう、セリシア人形。君の望みは分かっておる、今すぐ人間の娘に変えてあげよう。 サンタがプレゼントボックスを開けると…光と無数の赤いバラの花びらが舞い、いっそセリシア人形を包み込みました。 セリシア人形は、サンタに魔法をかけられ本物の人間のプリンセスに変身しました! セリシア姫:まぁなんて奇跡なの!私ホントにしゃべってる、それに歩けるなんて、まるで別人みたいだわ。 サンタ:今から行きたい所はあるかな?ソリで連れてってあげよう。 もう一つのプレゼント、サンタはセリシア姫を星空のお散歩に誘いました。 セリシア姫:私、母国のフランスのリヨンに行きたいの…
人間のセリシア姫、サンタのソリに乗って雪の降るリヨンまでひとっとび! セリシア姫:素敵、ベルクール広場も懐かしいわ、丘の上の大聖堂もあの頃のままね。 本人は母国の懐かしさに惹かれ、目を輝かせながら街を見渡しました。 広大な赤のじゅうたん、ルイ14世の像もロマンチックに包まれています。 このような光景はクリスマスしか見ることができない、彼女にとって貴重なものだったのです。 聖なるこの日、セリシア姫はサンタクロースに出会えたことを感謝しました。
夜が明け、セリシア姫は元の人形の姿に戻り、家に帰り、ベッドのクッションの前に座りました。 セリシア人形:またいつか人間になってお出掛けしたいわ。 サンタの魔法は解けることなく永遠に…いつでも人間に変われるものだったのです。 それに、サンタさんから三つめのプレゼントももらいました。 白いフカフカのファーティペットとベビーピンクのグローブを身に着けています。 サンタさん、人間の魔法をくれた事、リヨンに連れてってくれた事、暖かな物をくれた事、きっと忘れない… 皆様にもメリークリスマス☆彡
おしまい!
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